Print workshop exhibition in Yokohama
Unfortunately, I was too busy studying for exams this year to attend this wonderful exhibition.
All of their works were amazing because it was clear that they were creating with a very free mind and enjoying it.
Those works inspired me a lot.
I found making prints to be a way to free my mind, even though that is very difficult for me to do.
How can I free my mind and create my work? That is one of the biggest challenges for me.
Today I will start making a new piece. How far can I free my mind?
リン版画工房の会員展が27日まで神奈川県民ホールで開催中です。
今年は版画制作の時間を返上して試験勉強に充てていたので作品が出来ず、私は参加出来なかったのですが、本当に素晴らしい作品たちでした。
心動かされた点は「好きだから」「これに感動したから」といった作者達の心の素直な反応がそれぞれの作品に出ていることでした。つまり、作り手の自由な心がストレートに伝わってくるのです。みなさん技術も高く、額装への妥協しないこだわりも感じられて、本当にどれも素晴らしかった。全員天才でした。楽しんでいつつ妥協していないのは、最高なことだと思います。とても勉強になりました。
自由な心で作品をつくるなど、アートでは当たり前なのかもしれませんが、私にはそれが難しい。
なにかひとつ作るのでも、クライアントを説得するストーリーや調査資料、沢山の案・・・・といったデザイン仕事出身(これはもう版画制作においてはコンプレックスでしか無く)ゆえに身についたものが、しかもサインデザイン特有の「みなさまに伝わらねばならない」という課題にばかり向き合ってきたクセが、ものづくりの目を邪魔します。もともと絵を描くのが好きだったから選んだ道だったのに。
言い訳ですがそんなわけで、どうしても「これを版画にしたらキレイだろうか」とか「こうしたらかっこいいかも」という気持ちが先立ち過ぎるのではと思う。版画の題材を考える時にそこに純粋な自分の感動があるのは絶対確かなのですが、そうじゃない邪念の混入に気づき、自分の欲深さに呆れ、薄っぺらさが悲しくなる。ファインアートの作り手さん達も、純粋な気持ちだけでは無いはずで、色々みなさん苦しみながら創作しているのだとは思うのですが。。
自分はどうしたら自由に表現出来るようになるのか?
角野栄子さんみたいに、まず「仕事に向かうときにゆったりした服を着る」か笑?(角野さんの言葉はためになるものが多くて、「仕事を始める時に、まず童話を書こうと思わないこと。自分の好きな物語を書くんだと思うこと。」というのもあります。だから私も「木口木版画をつくるんだ」と思わないことが大事なのかもしれません。)
版画を作ることは、自分を自由にしていくことなんだ、と今回の展示を見て改めて思いました。
参加出来なかったのは良かったかもしれません。というのも、自分が出しているとどうしても、この紙で良かったかとか、この額の色で良かったかとか、これまた邪念に駆られて自分のばかり気になって、客観的に色々見られなくなるからです。
今日からまた新しい版木にビュランを入れます。
自由になれるかな。