Notice of long holiday for design work

虎猫図案房というのは名前の通り、図案=デザイン、房=小部屋、です。版画の他にはデザイン業務を行っています。

今回、個人的に勉強したいことがあり9月末まで(非常にほそぼそとやっていた)デザイン業務をお休みしています。

実を言うと、今のデザインはもう自分の仕事ではないという気がし始めて随分経ちます。私が楽しみや価値を見出していたデザインの醍醐味みたいなところが、今のデザインの世界でどんどん重要度を失っていっているのが年々感じられました。

さらに、デザイナーを名乗るためには日々世間のニーズや動向に敏感でなければなりませんが、その一番大事なところ「世間」に私は興味を持てなくなってしまった。致命的です。しかしふと世の中のコーヒーチェーン店を見れば、Macを立ち上げ、ロゴやブロシュア類を器用に作り上げている若者たちが沢山います。あぁ、彼らにやってもらえばいいじゃないかと。私は少しずつ仕事から離れるために、アプリケーションの解約をしていきました。Photoshopも、Morisawaの大量のフォントも。今手元に残るのは毎年自動で利用料を引き落とされて更新されているIllustratorと、デフォルトのフォントだけです。

仕事をする人間はいくらでも代わりがいる。でも自分の人生を生きる代わりはいません。

これは友達にさえも真剣に受け止めてもらえないことですが、人生は本当に有限。家族を亡くした際に心底実感したことでもあります。また明日!と笑顔で別れて明日が来ないことは本当にある。だから、例えば2年後やっていたくないことは今すぐ止める、その代わり2年後やっていたいことのために今日を全力で。

そんな諸々を考えていった時にデザイン仕事(特にコーヒーチェーンの若者達のほうが得意そうなたぐい)の私の中での優先順位はとても下位になっていきました。こんな気持ちでお客様の仕事に向き合うのも失礼なので、お渡し出来る相手には、少しずつ納品済みのデータを編集可能な形でお渡ししています。16歳からデザインの仕事を目指して色々やって30年、ちょうどいい潮時です。

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