もし蜂がいなくなったら

「もし蜂がいなくなったら、人類は4年しか生きられないだろう」ー“If the bee disappeared off the surface of the globe, then man would only have four years of life left.”とはアインシュタインの言葉。(とされている。Fact Checkサイトのレートは”unproven”。)4年かどうかは分からないけれど、とにかく人類の存続に関わる影響が出ることは確かだ。食糧となる野菜や果実のみならず、牧草やコットンも蜂の受粉による。

国連環境計画(UNEP)の2011年の報告によると「世界の食糧の9割を占める100種類の作物種のうち7割は蜂が受粉を媒介している」と、また、国連農業食糧機関(FAO)は「蜂は世界の農作物の三分の一以上の受粉を担っている」とレポートしている。

日本での養蜂人口は増えているらしいが、蜂自体と、蜂が蜜を集めるための場所の面積が減っているとのこと。蜜が沢山取れるアカシアは外来種とされて植樹出来ないらしいし、あちらを立てればこちらが立たず。

ここに載せたクマやシカの話も無関係ではない。シカが草木を食べ尽くして山がハゲてしまうと土砂災害につながるのみならず、蜜源となる花の生育にも影響が出る。蜂の活動にも響く。昨今のクマ被害増加を受けて蜂の巣箱を撤去せざるを得ない養蜂家もいる。蜂がいなくなると、人間の食料がなくなるだけでなく、山の果実も実らなくなり、山に暮らす動物たちの餌が無くなる。そこからは、負のスパイラルが想像される。

パンがないのなら、お菓子を食べればいいじゃない?という言葉が思い出されてしまう。いや、お菓子も、着ている服も作れなくなるのです。

ハチに関するメモ:蜂はハチ目(膜翅目)、完全変態、ハチ社会では女王蜂、働き蜂は全てメス。オスは交尾のみ、働かない。

ハチに関する思い出:長野県出身の祖母が生きていた頃。家の軒先に蜂の巣が出来ると大喜びで採取、巣ごとフライパンで温め蜂の子を炙り出し、醤油と砂糖で味付け後、家族に振る舞う。私も食べていた。

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