2026年1月のメモ「あて材」

「『あて材』に関して、針葉樹と広葉樹の違いを含めて300字以内で説明しなさい。」
これは、一昨年の森林インストラクターの「林業」科目の試験問題のひとつです。
あて材・・・??
一昨年は勉強不足で、試験問題を開くまで「あて材」という単語は恥ずかしながら知りませんでした。
しかしその後勉強してみると、そういうことか!と。
あて材は斜面に生える木に出来るもの。
急な斜面に生えた木は、重力に負けて倒れないように自分で自分を支えないといけません。
そこで、幹の斜面上部側または斜面下部側の細胞を太らせて、踏ん張って成長します。
広葉樹と針葉樹では太る側が異なっています。
◯広葉樹では斜面上部側が太る
山側の年輪を厚くして、引っ張りあげる感じになるので「引っ張りあて材」という
◯針葉樹では斜面下部側が太る
谷側の年輪を厚くして、下から押し上げる(圧縮する)感じになるので「圧縮あて材」という
それらは木口面での年輪の違いにも現れ、広葉樹では斜面上部側の年輪が幅広くなり、針葉樹では斜面下部側が幅広くなるらしいです。私は未だ現物で確認ができていないので、今度斜面で伐採されている切り株があったらじっくり観察してみたいです。
ということは、よく言われる「南側の年輪が広くなる」というのは、それが斜面に生えているような樹木である場合には一概に正しいとは言えないかもしれません。
手元にあるツゲやツバキの版木も多少年輪の幅に差異があるものはありますが、自分で山から切り出してきたものではないので、それが日照によるものか斜面に生えていたことによるものかは私には判別出来ません。
製材後の反りや狂いが大きく、材木屋さん泣かせだというあて材。あて材ではありませんが、木口木版を彫っている時も部位によって木の緻密さが異なるので、最も細かい彫りをしたかった部分の木が、刃先を当ててみたら意外と柔らかくて太い線になってしまった・・ということもあります。
写真は、私がいつも散歩している山道にあるあて材の見本のような樹木。ここは常緑、落葉広葉樹の生えているところなので、写真左奥に見える樹木の幹は山側の年輪が太っているはずです。
こんな感じで、二年間の勉強で覚えたことを忘れないために、毎月ひとつ森に関するメモを書いていきたいと思います。
また、季節のメモとして、毎月見た鳥を記していきたいと思います。
ーー今月の鳥メモーー
◆ジョウビタキ(冬鳥)
ヒッ、ヒッという少し弱めの声と共に毎冬飛来してくる。雄と、多分初めて雌らしきものを見る。雌は全体的に茶色で、目がクリっとして非常に可愛い。
◆ツグミ(冬)
結構大きい。家族いわく、お腹の模様が「コハダみたい」とのこと。なるほど。
◆モズ(留鳥または漂鳥)
黒い線でシュッとした目元は雄の特徴のよう。
◆カワセミ(留 / 漂)
初めて鳴き声を聞く。鈴の音のような美しい声。
◆キジのペア(留)
前後に並んで歩いていた。
繁殖期の賑やかな雄と、いつも静かで風景に溶け込んで見つけづらい雌、いつもバラバラで見ていたが、ペアで見たのは初めて。
◆コゲラ(留)
寝グセのような頭がかわいい。
◆エナガ(留 / 漂)
いつも小さな群れを作って、キュルキュル鳴いている。
◆ヤマガラ(留 / 漂)
◆シジュウカラ(留 / 漂)
◆メジロ(留)
小さなサイズの実がお気に入り。ヒサカキ、イヌツゲなどを食べている。
※近所ではヤマガラ、シジュウカラ、メジロが混群を作っている模様。その中で最も賑やかなのはヤマガラ。
◆ダイサギ(留)
チュウサギとの区別がつきずらいが、パッと見「大きい」ほうがダイサギだと思っている。
◆ソウシチョウ(多分留鳥、そして特定外来)
茂みの奥でガサゴソやっているカラフルで逃げない鳥達がいたら、大体ソウシチョウ。
◆ウグイス
この季節は地鳴きが特徴的。ジッジッと鳴きながら茂みにいることが多い。


