ツルニンジン

ツルニンジンのつぼみ。
水滴がきれいだなと思って下から見上げると、つぼみの中にも水が溜まっていて、ゆらすと水もゆらゆらとした。
自分が今ここにこうして居ることが本当に有難いなと思う瞬間は、こういう時。
この感覚を人に言葉で説明できないし、多分出来るようには私はならないのだろう。
だから木を彫ったりしているという気もする。
そのうちに、このつぼみが開いて、中の水が地面にポトリと落ちる瞬間があるのだろうと思うと、なんで私は人間なんだろうと思う。
虫ならその露を背中に浴びられるかもしれないし、小さな動物ならその瞬間を間近で見ていられるかもしれない。
試験が迫り、テキストを常に携えている日々。自然の勉強はエンドレスだとつくづく感じる。
咲いたツルニンジンも美しい。
