地上の星(ヒメツチグリ科)
試験が終わり「燃え尽き症候群」になっている。これは急いで復帰しようとしても無理で、少し時間がかかりそうだ。
近頃初めて森の中で見つけたもので、面白いものをメモ。雨が多かったせいか一ヶ月の間に二回遭遇した。
ヒメツチグリ科という可愛らしい日本語名に対し、英語名はEarthstar。地上の星とはまたスケールが大きい。
でも確かに「殻皮が放射状に裂開し、花弁状の裂片として展開したもの(表現はWikiより引用)」の形は星のよう。
この形状は真ん中の尖った部分から胞子が出るに違いない、と木の枝で触ってみたところ、案の定モウモウと胞子が出てきた。つい楽しくなってパフパフしてしまいやめられない。
Wikiのヒメツチグリ科のページには「人間との密接な関係はほとんどない」と書き捨てられているが、密接に関係している人間がここにいます。(生態系レベルで考えれば、キノコだって人間と関係している。)
以前、ホコリタケに雨があたり胞子が噴き出る様子をハイスピードカメラで撮影したものをTVで見たが、それはもう物凄かった。コショウの瓶からコショウが吹き出すが如く。でも、あの何億の胞子の中から適地を得て次なる生活環に入ってゆけるものはどのくらいの確率だろうか。(今回「キノコの生活環」についての300字問題が出ても困らないように記述練習をしていたが、出題されず。忘れてしまうといけないので、キノコを見るたびに思い出すようにしようと思う。)
ヒメツチグリが地上の星という英名を持つことは初めて知ったが、星が落ちていると思えるものとしては、エゴノキの白い花もそう。ものすごく沢山の小さく白い花を落とすので、夏頃にエゴノキの下を通ると、地面が真っ白になっていて星が敷き詰められたよう。コブシのように地面に落ちてすぐに茶色味を帯びてしまう感じではないので、とてもきれい。
そして秋のクサギの実もそう。赤い星形の萼に青い実。これも美しい地上の星。(下の写真。数日前のもの。)
クサギとコクサギの違いを問われる問題も過去に出題例があり、葉の匂いの違いとコクサギ型葉序(←これは珍しい葉のつきかた。いつか本物を見てみたい。)について勉強していたが出なかった。